内臓脂肪と皮下脂肪は何が違うのか。お腹を落とすにはどちらから
30代を過ぎたあたりから、「お腹だけが前に出てくる」と感じる男性は少なくありません。手足はそれほど変わらないのに、おなかまわりだけが目立つ。これには理由があり、そして落とし方にも順番があります。
鍵になるのが、「内臓脂肪」と「皮下脂肪」という2種類の脂肪の違いです。この違いを知ると、何から手をつければいいのかが見えてきます。
内臓脂肪と皮下脂肪は、何が違うのか
同じ「お腹の脂肪」でも、性質はまったく異なります。
つく場所が違う
皮下脂肪は、その名のとおり皮膚のすぐ下につく脂肪です。手でつまめるのが特徴で、お尻や太もも、二の腕などにもつきます。一方の内臓脂肪は、お腹の奥、腸などの臓器のまわりにつく脂肪です。こちらはつまめません。お腹を触って「張っているけれどつまみにくい」場合、内臓脂肪が多い可能性があります。
男性は「内臓脂肪型」が多い
一般に、男性は内臓脂肪がつきやすく、女性は皮下脂肪がつきやすいとされています。30代以降の男性に多い「お腹だけがぽっこり前に出る」体型は、内臓脂肪型の典型です。ビール腹、リンゴ型と呼ばれる形ですね。
つきやすく、落ちやすいのは内臓脂肪
ここが大切な点です。内臓脂肪はつきやすい反面、落ちやすいという性質を持っています。日々の生活で出入りが活発な脂肪のため、生活習慣を整えると比較的早く反応します。逆に皮下脂肪は、一度つくとゆっくりとしか減っていきません。体に長く蓄えておくための脂肪だからです。
つまり、お腹を落とそうとするとき、先に動くのは内臓脂肪。男性の「ぽっこりお腹」が内臓脂肪型であることが多いのは、裏を返せば、取り組めば変化を感じやすいということでもあります。
※脂肪の落ち方や変化の感じ方には個人差があり、効果を保証するものではありません。
どちらから、どう落とすのか
まずは内臓脂肪から
内臓脂肪は、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回る生活を続けると、比較的早い段階で減り始めるとされています。特別なことは必要ありません。
- 週1〜2回でも、体を動かす習慣を持つ
- 糖質と脂質に偏った食事を、たんぱく質を軸に少し整える
- 睡眠とお酒の量を見直す
この3つを「無理なく続く範囲」で重ねていくことが、遠回りに見えていちばんの近道です。一気に追い込むのではなく、翌週も続けられる強度で繰り返すことが、内臓脂肪には効いてきます。食事面の整え方は、コンビニで高たんぱくな食事を選ぶ方法も参考になります。
皮下脂肪は、時間をかけて
内臓脂肪が落ちてくると、次は皮下脂肪の番です。ここからは反応がゆっくりになり、焦りが出やすい時期でもあります。けれど、ここで「短期で一気に」と無理をすると、続かずに戻ってしまいます。月単位で、ゆっくり付き合うという心構えが、結局いちばん確実です。
見落とされがちな「お酒」と「睡眠」
運動も食事も気をつけているのに、なぜか内臓脂肪が落ちない——。そんなときに見落とされがちなのが、お酒と睡眠です。
お酒は「量」より「頻度」を見る
お酒は、それ自体のエネルギーに加えて、一緒に食べるおつまみが揚げ物や塩辛い料理に偏りやすいこと、そして飲んだ翌日は活動量が落ちやすいこと——この3つが重なります。内臓脂肪にとっては、なかなか手強い相手です。
とはいえ、完全にやめる必要はありません。現実的なのは、量を厳しく制限するより、「飲む日を週に何日までにするか」と頻度を決めること。休肝日を2〜3日つくるだけでも、お腹まわりの変化につながりやすくなります。会食が多い方ほど、ここは効きやすいポイントです。
睡眠不足は、食欲を乱す
睡眠が足りないと、食欲をコントロールするホルモンのバランスが崩れ、脂っこいものや甘いものを欲しやすくなるとされています。夜更かしして小腹が空き、つい何か食べてしまう——という経験は、誰にでもあるはずです。
運動や食事ほど意識されませんが、削りがちな睡眠を確保することは、内臓脂肪対策の隠れた要です。「早く寝る」も、立派なダイエットの一手です。
よくある疑問・つまずきやすい点
「腹筋すればお腹は凹む」は誤解
毎日腹筋を頑張っているのにお腹が凹まない——。これはよくある悩みですが、理由は明確です。特定の部位だけを狙って脂肪を落とす「部分痩せ」は、基本的に起こらないとされているからです。腹筋運動はお腹の筋肉を鍛えますが、その上に乗った脂肪を直接燃やすわけではありません。
お腹を凹ませたいなら、腹筋だけに頼らず、全身の活動量と食事を整えて「体全体の脂肪を減らす」アプローチが現実的です。腹筋運動は、その土台づくりの一部と考えるとよいでしょう。
短期で落とすと、内臓脂肪は戻りやすい
内臓脂肪は落ちやすい代わりに、生活が元に戻れば、また戻りやすい脂肪でもあります。極端な食事制限で一時的に落としても、その生活が続かなければ意味がありません。大切なのは、落とした後も続けられる習慣に変えること。これが、リバウンドを防ぐうえで欠かせない考え方です。
数値より、習慣の変化を見る
体重計の数字は、水分や食事の影響で日々上下します。一喜一憂すると続きません。見るべきは、ベルトの穴が一つ戻った、階段が楽になった、といった生活の中の小さな変化です。数字を追うより、習慣が変わったかどうかに目を向けるほうが、長く続きます。
内臓脂肪は、生活習慣に正直に反応する脂肪です。だからこそ、「何をどれくらい変えれば、自分の生活で続くのか」を見極めることが大切になります。
HABIT. では、追い込む短期ダイエットではなく、内臓脂肪が自然と落ちていくような生活リズムづくりを、一人ひとりの体と暮らしに合わせて伴走します。お腹まわりが気になり始めた方は、まず無料カウンセリングで現状をご相談ください。